2004/08/08 [音楽] ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2004 @ 国営ひたちなか海浜公園
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8/8に茨城の国営ひたちなか海浜公園で行われたROCK IN JAPAN FESTIVAL 2004の3日目に行ってきました。そのことについて長々と残したりしつつ。元書いたものはもっと長いけれど。それにしても、行った後に言うのもなんだが、今年2回も茨城の鹿島灘方面まで行くとは思わなかった…。ほぼ鈍行しかなく乗換えの多い茨城県南部(鹿島神宮)方面と比べると、今回の勝田駅(水戸の隣?)は上野からの特急で1本で行けて1時間半も掛からないので、行き帰りともにかなり快適だった。
■GOING UNDERGROUND 並んだり混むのが嫌だったので会場入りしたのはもう開演時間を過ぎた頃(11時15分くらい)。入場し渡されたリストバンドを付け、まず目の前がレイクステージという小さめのステージ。ここのトップバッターのもうGOING UNDERGROUNDはもう演奏中。(ROCK IN JAPAN FESの公式サイトの)セットリストを見ると、最初は僕の知ってる曲で、次が知らない曲だったので、"センチメントエキスプレス"が僕の耳にした最初の曲なんだと思う。音を聴きながら、クロークに荷物を預けたり、公式グッズを少し眺めたりしていたからあまり見ていない。最後の2曲くらいは上から見てた。最後が"トワイライト"でかっこよかった。
■HUSKING BEE GOING UNDERGROUNGが終わり、18きっぷでながらと鈍行で来た友人達と合流。休憩しながら歩いてメインステージであるGRASS STAGEへ。GRASS STAGEのゾーンに入ると、まず右手側にあったHMV DJ BOOSEからPixiesの"Debaser"が大音量で流れている。「あー、楽しそうだな」と思ったので、時間が空いた時には是非行こうと決める。ハスキングビーは途中から遠くで見ていた。見たのは4曲くらい。4人になってからの曲は全くと言っていいほど知らないので、見た曲も"欠けボタンの浜"(?)以外は知らない曲。でもやはりかっこよかった。もうちょっと見たかった。前の方で跳ねるならハスキンだろうなぁ!と思いながら見てたけど、始まったばかりだったし、次にすぐクラムボンを見に行くというのがあったのでやめた。ここから皆目的が違ったので、別行動。
■クラムボン 再びLAKE STAGEへ戻ってくる。今回は下のスタンディングゾーンの方へ降りて、来たのが早かったからかそこそこ空いてたので、結構前の方へ。だいぶステージと近かったが、でも5年前に初めて見た時は文字通り「目の前」だったので、それを考えるとこんな大きなステージってすごいなと感じる。今回はそれ以来で約5年ぶり。クラムボンは自分たちで音のセッティングをしていたり、ミトが客と会話したり、SEで流れていたTHE BOOMの"島唄"に合わせて手を振ったりして観客を扇動したりしていて、待ち時間も面白かった。こんなだから「あれ?もう始めていいんですかね?」とかそんな感じで13:10にスタート。
自分の中では今回の面子の中で一番楽しみだったのはクラムボン。今までにアルバムも全部借りて聴いたことあるわけなんだが、今回曲名と曲が一致したのは"サラウンド"だけ(笑)まさかこんなに分からないとは思わなかった。曲は「あぁ、この曲知ってるなぁ」とは思うんだけど、曲名が出てこなくて。後でセットリスト見てみると"シカゴ"とか"ミラーボール"とか、2ndからもやっているのになぁ。"フォルクローレ"も新しい曲だから曲は分かるんだけど…。いかに自分が気に入った曲しか聴いていないかがわかる。新しい曲なら"Tourist Of The 未来'n"とか聴きたかった。1曲目が終わった後に、MCで「気持ちいいねー」なんて言ってたんだが、前日はサマソニで都市のスタジアムの中でやってきたわけだから、その言葉に妙に納得。
それにしてもピアノ、ベース、ドラムでサポート無しの3人編成でこの音の厚さと雰囲気はすごすぎ。5年前と比べれば音も変わってるけどね、でもやっぱいいなぁ。演奏も更に巧くなってる?最後の曲は原田郁子のソロデビュー曲をクラムボンで。しかも3人でもかっこよくて、ソロの意味は…クラムボンとはちょっと方向性が違うからか?原田郁子がソロでデビュー出来るんだから、それだけ楽曲や歌や声が良いってことなんだろうなぁ、と。ちょっと変な言い方に見えるが…(笑)もう1曲くらいやってほしかった気持ちもあるな。でもアンコールとかなさそうだったので。ワンマンとかも行ってみたい。
クラムボンが終わり、レイクステージ裏の大きな池の付近が風が気持ちよく、風に乗ってGRASS STAGEのエレカシが聞こえたので、それを聴きながら少しの時間ボーっとした後、再度GRASS STAGE方面へ歩いて移動。アーティストグッズを色々見てFantastic Plastic MachineのTシャツを購入した後、エレカシが終わったのでそれ見ていた友人のところへ行く。引き続き友人は次の奥田民生(15:00〜)をもっと前の方へ見に行くということで、自分は15:00からはHMV DJ BOOSEに居たかったので、少し話してまた別行動。自分はとりあえずこの後のHMV DJ BOOSEへ向かう。
■不足の美(YO-KING、ミネタカズノブ [銀杏BOYZ、ex.GOING STEADY]) HMV DJ BOOSEへ近づいて行くと、そこから小沢健二の"ぼくらが旅に出る理由"のホーンの音が聞こえるのが分かったので、ついつい走り出てしまい、辿り着いて歌いながら踊る。丘を越え僕たちは歩く♪なんて感じでアウトロの最中に、ステージの上に誰かが出てくる。他の人が一気に歓声を上げ、前へ押し寄せる。僕は目が悪いから誰か見えなかったので(笑)、流れで前に。そしたら登場したのはYO-KINGと元GOING STEADYで今は銀杏BOYZのミネタが登場。YO-KINGは勿論?初めて見る。ミネタはGOING STEADYを4年半くらい前に見て以来かな。銀杏BOYZは全く聴いたことないが。まぁ二人とも大して好きなアーティストではないが、突然の登場に僕もついつい盛り上がる。おお!こういうことってあるんだな!と。だからこれもかなり近かったな。(YO-KINGは元JUDY AND MARYのYUKIの夫と言った方が有名なのだろうか?)
二人で不足の美というユニットを組んだということで、そのオリジナル曲?の変なラップ(笑)と、弾き語りのバラードと2曲やった。その善し悪しはどうでもいいとして(笑)、突然の登場だったしMCとかが面白かったね。ミネタは前日に裸足でステージをこなしたら足をやけどしたらしく、車椅子。YO-KINGは「子供?か〜わいいよ〜(笑)」なんて言ってるし、ミネタは別れたらしい彼女の名前を叫んでるし、「(YO-KING)グラスステージにもレイクステージに行かないお前らは中途半端だー!」「(客)イエー!」とかなんかそんなテンションで。面白かった。ここを選択して正解だった、ありがとう小沢健二!(あれ?)二人が居なくなって、引き続きDJ BOOSEでルースターズの曲などを聴きつつ踊る。
■ライセンス、チャイルドマシーン というわけで、15:00頃からHMV DJ BOOSEでお笑い芸人のライブ。別にお笑いとか特別好きじゃないしテレビとかでも今は殆ど見ないし奥田民生も見たいんだけれど、絶対こういう機会じゃないとお笑いのライブへ行くことないんてないから(笑)せっかくだから、絶対見ようと思って。最初がライセンスで、次がチャイルドマシーン。お笑いの番組見ないし好きじゃないとは言っても、昔はちょこちょこ見ていたりしたし嫌いなわけではないし、自分は笑いの沸点は低いので、二組ともすごい面白かった。かなり笑った。ライセンスの方は昨年も出たってことで、客のノリをつかんでいる感じ。ネタも面白かったけど。チャイルドマシーンは逆にその点は最初だなって感じで、もしかしたらお笑い的には滑ってる状況に成り得たかもしれないが、その点ここは野外の音楽フェス!皆、妙なテンションなので(笑)、とにかく盛り上がるし、笑えるのだ。きっと今回のフェスで僕が一番声を上げた場面はチャイルドマシーンの「ロッキンインジャパン!」「(客)にせん・さん!」の部分だったと思う。それもどうかと思う。またこういう場があれば是非見たい。
■奥田民生 お笑いのライブが終わり、走ってGRASS STAGEへ向かい、民生。向かっているところで、丁度"イージュー☆ライダー"。今回、行くかを迷っている時に、フジロックへ行ったりしている友人が「でも大きな音を野外で聞けるのはきっと楽しいと思うよ」と言ってくれたのだが、それをこの曲で実感!とてもよかった。スタンディングゾーンへ入ったばかりのところでスクリーンを見ていただけだから、肉眼では殆ど見れていないんだけど、これ以降の曲のステージもすごいかっこよくて、雰囲気や盛り上げ方もさすが。何度も「ジャパーン!」とか言ってて、そこだけ言うとなんか面白かった。エキゾチック。勿論他の4人含めて演奏もとてもうまいし、かなりかっこよかった。後悔はしていないが、最初からも見たかった(しかも"イージュー☆ライダー"の前の曲は"人ばっか"だし!悔しいなぁ)。是非また見たい。もしかしたら見た中ではベストアクトだったんではないだろうか…。ちゃんと見ていないので判断がし難いけど。
その後、またHMV DJ BOOSEへ。Hi-STANDARDの"Can't Help Fall In Love"で跳ねたり歌ったり、oasisの"Whatever"やThe Whoの"My Generation"では日陰で寝転んで休んだり。そろそろ16:20開始のSpitzが始まるかな?と思って、HMV DJ BOOSE付近から離れようとすると、Mando Diaoの"The Band"が流れ始めたので走ってDJ BOOSEに戻り、踊り歌う。楽しい。この曲が終わり「さて、行こうかな…」と思ったら次はThe Smithsの"Ask"!わぁ!スミスの中で一番大好きな曲!それなので僕はノリノリだったんだが、周りがMando Diaoと比べるとまーったく盛り上がってなかった(笑)あんまり知られていないのかな…?そんなんでついつい足止めを食らってしまい、この曲が終わったら更に次は16:30からのSpecial Guest DJの田中知之(Fantastic Plastic Machine)が登場。元々FPMとSpitzとどちらにしようか迷っていて、登場して「もう来ちゃったか!」と思って迷ったんだけど、とりあえずSpitz見ようと思ってダッシュでGRASS STAGEへ走る。
■Spitz そんな感じで開始から少し経って、Spitz。ライブビデオは何度も見させられていたが、実際見るのは初めてだ(そりゃ、全然違うものだが…)。DJ BOOSEから走って向かっていると"メモリーズ"が途中から聞こえ始めて、スタンディングゾーンに着いた頃に終わってしまう。うわー、この曲Spitzの中でも5本の指に入るくらい好きな曲なのに…!Smithsで踊ったのも楽しかったから仕方ないんだけど、残念だ〜。次は"涙がキラリ☆"。次が知らない曲。RIJFの公式サイト見てたら"モニカ"という吉川晃司のカヴァーらしい。そりゃ知らないはずだ。MCで「前の民生さんのライブを見させて頂いていたんですけど…すごい、"イエーイ"とか言うじゃないですか。やってみたいんですけど…小心者なんで」「それが売りのスピッツです」とかなんかそんなのが面白かった。大きな会場でも今回含め相当やってきているはずなのに(笑)ライブビデオの印象と変わらないなー。面白い。
4曲目が"俺のすべて"。僕も思ったが周りからも「懐かしい!」の声が。いつのタイミングでDJ BOOSEへ戻るか迷いながら見ていたが、その次が"愛のことば"だったかな?この曲も懐かしいし、大好きな曲だったので離れられずに見ていた。そして更にその次は"ハヤテ"!この曲も懐かしいが、自分にとってはここ2、3年でもSpitzの中では一番聴いている部類の曲で、これもSpitzの中では5本の指に入るくらい好きな曲なので、とても嬉しかったし、すごいよかった。次が"スターゲイザー"だったが、"ハヤテ"でほぼ思い残すことがなかったので、それを耳にしながらHMV DJ BOOSEへ戻る。ただ、全体的に音が風に流されてしまっていたのが残念(アーティストの問題ではないが)。
■田中知之(Fantastic Plastic Machine) 戻ってくると既にもう皆かなり踊ってる。16:50くらいに戻ってきたのかな、そこから15分くらい僕も踊ってた。さっきまでの普通に曲を流しているだけのものと違って、本格的なDJプレイ。こういうのも相当久々だな、3年半前に見たBoom Boom Satellitesの前座以来かも。でもそれもブンブンの前座なので、比較的静かなやつだったから、今回これ程のものは初めて。いやぁ、さすがFPM。かなり惜しい気がしつつ、17時30分からのレイクステージのGrapevineを見るために移動。もう友人二人はそっちへ向かっていると電話があったので。走って移動していると、GRASS STAGEの方から風に乗ってSpitzの"8823"が聞こえる。これも生で見てみたかったなー!仕方ないが。
■Grapevine だいぶ涼しくなってきた時間帯だったし、ちょっと早く行きたい気持ちもあったので、GRASS STAGEから走ってLAKE STAGEまで移動。今回も前の方には行ったが、クラムボンの時ほど近くはなかった。ただ場所が真ん中だったので見やすかったかな。先に着いていた友人と会話をしつつ、17:30でGrapevine開始。見るのはこれで5回目?6回目?でpre-schoolに次いで多い数字だが、前回からは3年半以上空いている。3人になってからは初めて見るライブだ(5人編成はその3年半前に1度見たが)。さすがにクラムボンの時と違って、メンバーが出てきた瞬間に一気に前へ人が押し寄せる。ゆっくり見たかったので僕は柵に寄りかかれそうな位置で見てたけど。
Grapevineは今回のアーティストの中では間違いなく曲を一番把握しているアーティストだろう…と思っていたが、1曲目、2曲目といきなり最新アルバム"イデアの水槽"から。このアルバムはあんまり聴いていない…(笑)2曲目は"ミスフライハイ"。周りは相当ノリノリ。次が新曲。シングルにはなってほしくない気がする。MCがあって、4曲目は"覚醒"。懐かしい!分かる曲だと嬉しい(笑)次は"風待ち"で気持ちよかった。更に"Here"と続く。やはり良い曲!だが、田中が歌詞を完全に忘れたシーンがあったがあれだったが。7曲目は"豚の皿"。かっこよかったけれど、これで終わってしまったのはやや物足りず…。1曲1曲が長いから仕方ないか…。聴きたかった曲を挙げるとキリがないのだが…"ナツノヒカリ"が聴きたかった。またハコでワンマンとかで見たいね。それにしても変わっていなかった。相変わらず田中は細い。
ライブ中に友人とははぐれたので、お腹も空いたし屋台などを見て回る。タイ料理だの北アフリカ料理だの中華だの茨城名物だの色々あるわけだが、どこもかしこも時間が時間なのでかなり並んでいる。並ぶのが面倒だったので、あまり人の並んでいないお店で「カルビ丼」を購入。すっかり冷めたカルビ丼。友人から電話で「そろそろ帰る準備するか」ってことだったんで、クロークから荷物を返してもらい、友人と再度合流。片付けたり着替えたり。もうすっかり空も暗く、昼間と比べると涼しくなった。また少し食料を買ったり、友人の写真を撮るのを待ったりしつつ、HAWAIAN6のライブを遠くで聴きながら19:00を過ぎた頃に会場を後にする。元々混むのは嫌だったから早めに帰るつもるだったし、結構帰り始めていた人も居て、友人たちも「もうスカパラ見る体力無い」ってことで、僕もバインを見るために走った疲れがきてしまったので(笑)、帰ることに。スカパラも見たかったけど、最初からあきらめていた部分もあったので。
当日朝に家出る前にRIJFのサイト見てから家を出たんだけど、その時に「本日(土曜日)の入場者は4万3千人」とか書いてあって…ちょっと「どれだけ人多いんだろう?大丈夫かなぁ〜」と思ったけど、心配なかった。無事快適に楽しく過ごすことが出来て、空気も気持ちよかったし、初フェスがRIJFだったのは正解だったと思った(ライジングサンロックフェスと喧嘩別れにした時は「なんだよロッキンオン!」とか思ってたけど…(笑))。ちなみに日曜はもっと多くて4万5千人だったとか。このメンツでこの場所に4万5千人も集まるんだから、いかにロッキンオンやこのフェスが支持されているかってことだよなぁ…。来年以降はフジロックに是非行きたい!
それにしても、ヤフーのトピックスにも全くこれ系の話は載らなかったので…(多分、フジを含め)、翌日のスポ新のWebサイトの記事を見てみたら、日刊、スポニチ、サンスポ、報知、全て1つもRIJF及びサマソニの記事が無い!以前と比べて今はもうだいぶロッキンオンジャパンを通ってブレイクしていく日本人アーティストって少なくないし(有名どころも結構載るようになったし)、RIJFにもサマソニにも今売れてるバンド出てるんじゃない?集まる人数、年齢層を見ていても若者に支持されていないはずないと思うんだけど、スルーされるもんなんだなぁ〜。一昔前なら、「所詮まだ一般的には知られていないシーンなのかな?」とか言っただろうけど、今回は…結局記者くらいの人たち向けのシーンではないんだろうな(笑)地上波のテレビ向けのシーンではない…?やはりスポーツ新聞のニーズが年が少し上の人向けってことか。まぁWeb記事で済ませる僕が言えることではないな(笑)
まともなレポとかセットリストはROCK IN JAPAN FESTIVAL 2004公式サイトなどを御覧あれ。
*1枚目の写真はクラムボン後のレイクステージ。2枚目の写真は帰りに入場口の看板。
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